【研究】ハイチの母と子の最初の1000日/Maternal Child Health thought the 1000days partnershipを国際保健医療学会で報告しました。

Cyanal House(キャナルハウス)では、「いのちのひろがり、笑顔がひろがる社会つくり」をテーマに、小児保健プロジェクトに力を入れています。特に「最初の1000日間/The 1000days partnership Program」は、胎児が母のお腹に着床してから出生2歳までの1000日間の栄養が、幼少期の栄養状態が生涯に渡る発育や成長だけでなく、学びや就労、そして社会発展へと広がり最も持続可能な投資先であるとUNICEFFが提唱しています。

本研究は、Cyanal House代表の森田佳奈子が英国リバプール熱帯医学研究所で行った「お母さんの栄養への公衆衛生介入」をシステマティックレビュー研究したものです。この考察では、お母さんへの保健栄養指導をどうアプローチするのが良いか研究した中、その①行動変容のためのコミュニケーションをとる(Behavior change communication) その②食料の調達方法を教える(Food Assistant)ことが最もお母さんへ保健栄養を届けることができることがわかりました。特に① 行動変容のためのコミュニケーション(Behavior change communication)を、村の中の実情に詳しくお母さんたちから信頼されている*コミュニティヘルスワーカー/CHW(Community Health Workers) から直接指導を受けることが、どのアプローチより優位性が高いことがわかりました。

本研究より、Cyanal Houseでは特にハイチでの母子保健/栄養事業には、地域の中でも特に信頼されている女性のコミュニティヘルスワーカーや、村の村長や牧師などと協力関係を築き活動を進めています。

【用語】

*システマティック・レビュー(英語: systematic review)とは、文献をくまなく調査し、ランダム化比較試験(RCT)のような質の高い研究のデータを、出版バイアスのようなデータの偏りを限りなく除き、分析を行うことである 。根拠に基づく医療(EBM)で用いるための情報の収集と、吟味の部分を担う調査である 。

*コミュニティ・ヘルス・ワーカー ( community health workers : CHW )は プライマリ・ヘルス・ケア を 医療者 に代わって 提供する ために 選任 される コミュニティ の メンバー

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